逆境ナイン

2005年7月3日 映画
今年の流行語大賞は、
「男の魂、充電完了!」です。ウソです。

観ましたよ、おバカ映画「逆境ナイン」。

逆境ナイン:http://www.gk9.jp/

藤岡弘、ココリコ田中、古田新太(言われなきゃ気づかんよ)
などのある意味豪華な面々とたくさんの無名な人々。
そして、大げさ&ありえない場面の連続。
玉山鉄二は、よくひきうけたねこの仕事を。

中身は、なんつーか空っぽですが、
たまにはこの空虚さもいいのではないでしょうか?
マンガチックな(実際原作は漫画だし)リアクションが
ものすごくハマッている藤岡弘でした。

特に、ココリコ田中はいい役でしたな。
あの映画を観て、セパタクローについて疑問を感じた方は
下のページを観てください。こんなスポーツです。

日本セパタクロー協会:http://www5b.biglobe.ne.jp/~takraw/

ココリコ田中は、お笑いのほうよりこういうB級映画の俳優として
やっていったほうがいいのではあるまいか?
奥さんの小日向しえ(鮫肌女と桃尻女)みたいに。

小日向しえ(田中の奥様):http://www.jvcmusic.co.jp/sie/

中盤、だれるところはありますが、
バカらしいものが好きな方なら笑いどころは要所要所でありますので、
観に行ってみてはいかが?

・・・たぶん、1ヵ月後は上映していない気がするし。
(ネタバレ情報が若干含まれますので、
 これから観に行く人は読まないでください。)

バットマンビギンズを観に行きました。
渡辺謙が出演していることでも話題の映画です。
2時間ちょいの映画でしたが、場面がテンポよく切り替わるので、
退屈せずに観ることができました。
執事のおっさんと技術者のおっさんがいい味を出しています。
かっこいい老人の映画が好きなのです。

前半はチベットで武者修行(渡辺謙はここで出てくる)、
後半はかっこいいバットマンが出来るまで、
といった感じでしょうか?

幼いころにつらい目にあったバットマンの中の人は
復讐心に燃えて世界を放浪するのですが、
おうちはものすごーくお金持ち。
世界に支社を持っている企業の御曹司なのです。
家がお金持ちだからか、
犯罪行為も気づいたらなかったことになっていたりして。

そして、ヒロインの上司。
途中で行方不明になっちゃったまま放置されて
忘れ去られてたけど、あれでいいの?

逃走時、ヘリでテレビ中継されてるわパトカーに追われてるわで
たぶん轍も追跡されたと思うんだけど、
なぜか見つからないバットマンの根城。

この3つで少し一瞬「あれ?」と思いましたが、
全体的な出来で見れば、これくらいオッケーオッケー。

で、渡辺謙。本当に一瞬です。
映っているシーンをつなぎ合わせた累計は、10分くらいではないでしょうか?
だから、渡辺謙を観に行くつもりなら行かないほうがいいと思います。
それなりに重要な役だけど、出るのは最初のほうだけでセリフもあまりないので。
しかし、殺陣のシーンはけっこう迫力ありました。
「渡辺謙、大きいなあ」と思いながら観ていたけれど、
さっき調べたら184センチあるそうな。
そりゃ、ハリウッドだわ・・・(謎)

バットマンビギンズ:http://www.so-net.ne.jp/movie/batmanbegins/
それにしてもこの映画に出てくるヨン様(韓国俳優ではありません)。
彼の存在がいちばん不可解です。
果たして、善人なのか悪人なのか?
伏線なのか、ただのシュールなのか?
ラストで「こんなのありかよーーーーー!!」と絶叫する2人でした。

・・・3部作、全て観に行ってしまいましたよ。
3を観る前に1と2を観て復習しとけば良かったと思いました。
帰り道で友達と話して新事実が発覚しまくり。覚えとけよ私。

私「○○ってさあ、あれ何?」
友「ヤダナー、1に出てたじゃない」

私「△△ってさあ、あれ誰?」
友「カンベンシテヨー、2に出てたじゃないの」

うん、分かってるよ。君に言われて思い出したよ。

でもね、そんな私でも十分楽しめました。
時系列がかなり飛びまくって懸命に観ないと付いていけません。
そして、3部作全てに「無間(むげん)」という文字が入っているのも納得。

まったくこの世は無間地獄ですわ・・・

インファナル・アフェア:http://www.infernal.jp/index_top.shtml

観に行く人は、1と2を先に観ておくことをお勧めします。
特に1は観なきゃダメ。

結局。
面白かったけれど、謎だらけだ。
終わったけれど、謎だらけだ。
トニー・レオンが死ぬほどかっこいいが、謎だらけだ。

以上、インファナル・アフェアの感想でした。

おじさんの笑顔

2005年3月29日 映画
帰り道、9時過ぎ。
駅の構内を歩いていると、

チャリリーン!

と、小銭をばら撒く音が聞こえました。
音のするほうを見ると、身なりの冴えないおじさんが
必死に小銭を拾って財布にしまっていました。
100円1枚が少し遠くの方に転がって行きました。

おじさんがそれに気づかないようだったので、
猛ダッシュして100円を拾って渡しました。

すると、おじさん。
ものすごくうれしそうな笑顔で

「ありがとう!」

と大きな言ってくれました。少し、ほろ酔いだったかな?

ねずみ色のジャンバーを着て、
容姿は十人並で少しくたびれた風だったけど、ものすごく素敵な笑顔でした。
ああいう笑顔を見ると、よかったなぁ、幸せだなぁと思えるから不思議です。

育ちの良さってああいうことを言うんじゃないか、と
夜道を歩きながら考える私でした。
教養でも、金銭でも、趣味でもなく、ただの笑顔なんだけど。
見ず知らずの人に感謝できるというのは、いいことだな。

私も知らない人に助けられることがあるけれど、かくありたいものです。
今更ながら、「ハウルの動く城」を観ました。
横浜ムービルに仕事が終わってから急いで行ったので
(実は開演時間5分後に行きました)、
「もしかして、席埋まっちゃってるかな?」と心配しましたが、
ガラガラだったので、いい席で観ることができました。

キャラクターの特徴がそれぞれ際立ってて、普通にいい映画だと思います。
相変わらず、宮崎映画らしい映像も美しいです。

ハウルの動く城:http://www.howl-movie.com/

ただし。
いろいろ言いたいことも多かったのかな?
メッセージを込めたかったのかな?
話の全体の行方がバラバラな方向に進んで、
どれも中途半端で終わった印象。
エンディングなんてまるで畳み掛けられているよう。
2時間の映画でしたが、
もう少しエピソードを絞るか全体を長くするかで
ストーリーの破綻や説明不足を補う工夫をしたほうが良かったのかもしれません。
荒地の魔女の描き方は、いろんな意味でちと残念。

声優については、私の周りでは賛否があるけれど、
キムタクも倍賞さんも上手いと思いました。
カルシファー役の我修院達也(若人あきら)もいい味出してました。
彼についてはどうしても郷ひろみのモノマネと
「鮫肌男と桃尻女」の奇天烈な役の印象がついて回りますが、
声を聞くと、こんなかわいい役も出来るのですね。

我修院達也:http://homepage3.nifty.com/gashu-in/
鮫肌男と桃尻女:http://www.nazuna.com/~bun/data/sakuhin/9902same.htm

神木君については、多くを語りますまい。
「かわいい!」この一言ですな。
(サイトを探したけれど、なくなってます・・・事務所を移籍したのかしら?)

とにもかくにも、堂々と観られるアニメ映画として推薦いたします。
男性キャラが役者ぞろいですから、特に女性にはオススメ。
(友人3人で行ったのですが、そのうち1人は2度目。分かる気がします)

****

アクセスカウンタ5555、ゲットした方。おめでとうございます。
きっと明日はいいことありますよ。
うちの近所は、箱根駅伝のコースです。
鶴見中継所も徒歩圏なので、
今年は初めて中継所まで見に行きました。

さすが、中継所。人が多い。
こんなことならば近所で静かに旗を振っていればよかった・・・

母校の走りを人垣の間からかろうじて観ることが出来ました。

普段出身大学を意識することはありませんが、
箱根駅伝のときだけは特別。
つい、応援に力が入ってしまいます。

ちなみに夫とはライバル校ですが、
夫の大学は今年は弱小なのでチクチクいじめています。

●箱根駅伝を見る際に欠かせないサイト
東京箱根間往復大学駅伝競走:http://www.ntv.co.jp/hakone81/
ヨミウリオンライン:http://www.yomiuri.co.jp/sports/ekiden2005/

***

さて、箱根駅伝を観た足で、川崎まで歩いてきた私たち。
目的は「スーパーサイズ・ミー」です。
ドキュメンタリー映画で、
監督自ら30日間マクドナルドのメニューのみで生活するというもの。

スーパーサイズ・ミー:http://www.supersizeme.jp/

広告サイトの様子から、かなり軽めなノリ
(例えば、ココリコの黄金伝説のような)を想像していたのですが、
実際、これはヘヴィーですなぁ。
ファストフードが人間の身体を蝕んでいく様子がよく分かります。

ファストフードで生活をしていく中で
あらゆるところに取材もしているのですが、
教育関係の取材にはいちばん考えさせられました。
アメリカの給食にはびっくりですよ。
なんでスナック菓子やゲータレードが
給食のメニューになってるんだー!?

食について関心のある方も、ファストフード大好きな方も、
一度ごらんになることをおすすめします。

ちなみに弟は、「この映画を見たらマックが食べたくなって
帰りにマックに寄った」と言っていました。おいおい。

血と骨

2004年11月29日 映画
感想。

「何事も限度を過ぎると芸術まで昇華される」

おのれの欲望に忠実で周りに迷惑をかけまくりな主人公の生きざまと
翻弄される周囲の死にざま。
そして、その世界に飲み込まれ、次第に主人公と対立していく息子。
ストーリーは在日朝鮮人の部落を舞台に息子の語りによって描かれます。

とにかく、何もかも桁外れ。
怒り=暴力。欲望=金、性欲。
スクリーンで容赦なく観客に襲いかかってきます。

出演者の熱演が、この脚本を描ききっているところがすごい。
久しぶりに「体当たり演技」という言葉が脳裏に浮かびました。

この映画で数少ない救いとなっているのは、
息子の冷めたまなざし、強い母親、
そして主人公が北朝鮮に渡るまで付き従っていた弟分。
母親と弟分の存在が、この映画を「家族の映画」と気づかせてくれます。

奇しくも、きのう見た「オールド・ボーイ」と
同じハングル語の行き交う社会、そしてR−15指定。
ぼかしのある映画なんて、劇場で初めて観ましたよ。

ハッピーエンドを期待している人にはお勧めできませんが、
映画を観て何かを強烈に感じたい人にはお勧めできる映画です。

間違っても、同じ監督だからと言って
「クイール」や「刑務所の中」のような
ほのぼのムードを期待してはいけません。

もう、しばらく映画はハッピーエンドでいいや。

***

で、映画の帰りに
大戸屋(関東近辺で繁殖している定食屋)に行ったのですが、
煮込み系が相変わらず味が濃かったです。
味が濃いと言っているのは、うちの家族だけなのかしら?
しょっぱくて、しばらく舌がしびれます。
揚げ物系は問題ないんですが。
どこぞのラーメンみたいに「味薄め」が出来れば楽なのに。

さ、非常食用に、このところハングルづいていることだし
実家でもらってきた「オタフクチヂミの素」で
チヂミでも作りましょうか。
そして、ドラクエでもしましょうか(すっかりはまってる)。

オールド・ボーイ

2004年11月28日 映画
純愛と呼ぶには、せつな過ぎます。
15年、理由も分からず監禁されたおじさん(オ・デス)と
そのおじさんに恋をする若い女性(ミド)の物語。

R−15指定も納得の、おじさんの復讐心が大爆発。
おじさんの高校時代の同級生とミドの協力を得て、
監禁の理由が次第に明らかになっていくさまは、手に汗を握ります。

そして、ラスト。
愛する2人は幸せになれたんでしょうか?

日曜日の夕暮れに観るには少々ヘビー過ぎました。
とだけ、申しておきましょう。

続編はありません。絶対。

カンヌグランプリも納得の力作です。
近所の映画館に行ったついでに、パンフレットを買ってみた。
日本ではそれほど話題にはならなかったけど
1も2もかなり面白いです。
でも、皆殺しです。

1がハリウッドでリメイクされるらしいです。
舞台はどこにするんだろう?
あの、香港の混沌とした味がまた良さなのだけど、
脚本がいいからそれなりの作品には仕上がるでしょう。たぶん。
でも、ハリウッドって善悪の図式が割とはっきりしている映画が多いけど、
善も悪もないというテーマのあの映画をどのように仕上げるんでしょう?
まさか、サムが悪の権化みたいにはならないよね?

で、本家のほうは3を来年にやって完結らしい。
来年が楽しみです。

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